■医療保険に費用対効果があるかどうか計算して確かめることが重要。
「医療保険はいつ加入するのがお得なのか?」と考えたことがある人もいると思います。
「まだ若いからまだいいのかな??」
「何かあった時のお守りだから医療保険は早目に入った方が良いのかな??」
など色々考えるかもしれませんが、結論から言うと
■医療保険に加入するなら早い(若い=健康な)うちに加入した方が良い。
■医療保険に入らないなら一生加入せず、きちんと貯金をする。
ということが大事だと言えます。
具体例
下記は新キュアの掛け金の表です。
オリックス生命・新キュア
■男性
■日額5,000円コース
■終身払い(*)
*「終身払い」⇒「生きている限りの支払い」という意味。
のプランの一部抜粋↓↓
30歳・男性・・・1,582円
40歳・男性・・・2,187円
50歳・男性・・・3,172円
60歳・男性・・・4,677円
70歳・男性・・・6,842円
新キュアのような終身保障タイプの医療保険は、加入した時の年齢の掛け金が一生涯(=生きている限り)続きます。
もちろん、その間、保障内容は変わりませんし、また、掛け金も上がりません。
また、上記表を見て分かる通り、年齢が上がれば掛け金も上がるという仕組みになっています。
当然、年齢が上がれば入院するリスクが高まるからです。
そしてこの仕組みはどの保険会社でも同じです。
医療保険は一生涯でいくら支払う?
でもトータルで支払う掛け金の総額を計算したことがある人はあまりいないと思います。
そこでトータルで支払う医療保険の掛け金の合計を計算してみます。
*それぞれ80歳まで継続したと仮定して計算。
=949,200円
=1,049,760円
=1,141,920円
=1,122,480円
=821,040円
上記の計算で分かるようにどの年齢で加入しても約82万円~約114万円のトータルの支払いになります。
医療保険の仕組み上、何歳で加入してもトータルの支払いは約100万円位になるわけです。
逆を言えば医療保険に加入せずその分貯金しておけば、80歳時点で約100万円の現金を貯金する事が出来ると言えます。
またトータルで約100万円近く払って何日入院すれば元が取れるのか計算してみます。
40歳・男性・・・1,049,760円
(80歳までのトータルの掛け金)
上記は日額5,000円コースなので
1,049,760円÷5,000円(日額)
⇒209.952日
要するに40歳で医療保険に加入して、80歳までに209日(約7ヶ月)入院すれば元が取れるわけです。
もちろん、日額5,000円(入院1日につき5,000円)以外にも手術や先進医療を受けた場合はプラスアルファで給付を受けれますが。
にしても一生涯で200日以上入院する人がどれだけいるでしょか?
もちろん、いなくはないですが、可能性で言えば多くはないですよね。
と言うことは上記の仕組み上、医療保険は保険会社にとって利益率が高い商品とも言えます(笑)。
その証拠に保険会社のテレビCMや雑誌の広告って医療保険が多いと思いませんか?
保険会社が広告費をかけても十分元が取れるからです。
医療保険はいつ入った方がいい?
もしくは「まだ今は30代だから40代になったら医療保険に加入しよう、どうせ支払う金額は同じ位なんだから」と思う人もいるかもしれません。
もちろん、いつ加入してもトータルの支払いは同じような金額ですからそれでも構いません。
もしくはこんな風に考える人もいるかもしれません。
「今は30代だから40代になったら医療保険に加入しようかな」
でも40代になったら加入すらできない可能性もあります。
医療保険に加入できない、どんな人だと思いますか??
・・・・・・・・・・・・
持病があったり直近で入院歴がある人です。
加入時の健康状態によっては医療保険に加入できないこともあり得ます。
皆さんが思っている以上に医療保険に加入できない人は実は多いです。
また加入できても一部保障の対象外になってしまうケースもあります。
■ヘルニアで手術⇒腰は〇年間、対象外
■胃潰瘍で入院⇒胃は〇年間、対象外。
■子宮筋腫で経過観察⇒子宮は〇年間、対象外。
■健康診断で尿酸値が高い⇒謝絶(査定が通らない=医療保険に加入できない)
など、いろいろな理由で医療保険に加入できない、保障対象外の部位が付いてしまうことがあります。
当然、若いうちであれば治療歴があったり、持病がある可能性は低いですよね。
ですから「今は医療保険に入らず、将来入ろう」と思っているということであれば、若いうちに加入しておいた方が良いと言えます。
どうせ、何歳で医療保険に加入しても、トータルで支払う掛け金は同じ位なのですから。
また、基本的に健康な方でないと医療保険に加入できないのですが、健康状態による保険加入の基準が各保険会社によって微妙に違います。
ということは健康状態によっては「A社では加入できるけど、B社では加入できない」ということもあります。
住宅ローンの審査と同じです。
例えば「ぜんそく」。
日常生活に問題なくても吸入器を処方されていたり、薬を処方されていると医療保険の加入が難しい保険会社が多いです。
ただ中には「ぜんそく」専用の告知書(=健康状態を申告する書類)がある保険会社や「ぜんそく」でも査定が通る可能性がある保険会社が何社かあります。
その場合、査定が通りそうな保険会社から選ぶことになります。
と言うことは持病があっても査定が通る保険会社があればラッキーですが、逆に保険会社は選べないということです。
つまり、健康状態によっては数ある保険会社から自分の好きな保険を選べなくなってしまいます。
というように医療保険の仕組み上言えることは
■医療保険に加入するなら早い(若い=健康な)うちに加入した方が良い。
■医療保険に入らないなら一生加入せず、きちんと貯金をする。
ということです。
メリット・デメリット
・保障を用意できる。
・加入後に病気が見つかっても保障を続ける事が出来る。
■医療保険に入ることでのデメリット
・月々(月払いの場合)の固定費が増える。
・基本的に医療保険は掛捨てなので、使わなかったら掛け金がもったいない。
■医療保険に入らないことでのメリット
・医療保険の支払いがないので、浮いた分で貯金に回せる。
・今後、病気やケガがなければその分、無駄な出費がなくて済む。
■医療保険に入らないことでのデメリット
・病気やケガをした時の治療費が全て自腹。
・病気が見つかったら新規で医療保険に入れなくなる可能性がある。
本当に医療保険入らなくても良い?
でもそれが50代・60代になったらどうでしょう??
当然何か病気が見つかってもおかしくない年齢ですよね。
実際に50代・60代以降になると圧倒的に「医療保険に入りたい」と思う人が増えます。
でもその時に持病や治療歴によって医療保険に加入できなかったら・・・
と考えたら、若いうちから(=健康なうちに)最低限だけでも医療保険に加入しておいても悪くはないと思います。
また今後、公的な健康保険のサービスが低下する可能性もあるのでなおさらです。
また若いうちに加入しておけば支払期間が長いので利息の関係上、トータルの支払いも若干安くなります。
ちなみに上の表のトータルの掛け金を見ると、70歳で医療保険に加入した場合のトータルの掛金が安いですよね。
ですからそれを見て「70歳になったら医療保険に入ろうかな」と思った人もいるかもしれません。
でも70歳で持病もない、治療歴もない、健康診断も何も指摘がないという人がどれだけいるでしょうか??
70歳で問題なく医療保険に加入できる人は多くいないです・・・。
と考えると医療保険は保険会社が損しないような仕組みになっているとも言えるかもしれませんね(笑)。
管理人から一言
なぜなら、いつ病気にかかるのか?、いつけがで入院するのか?、それは誰にも分からないことですから。
上で解説したように医療保険はいつでも加入できるという訳ではありません。
健康状態によっては加入すらできなくなってしまいます。
逆に加入しておいて解約はいつでもできます。
「そろそろ医療保険に入ろうかな」と思った時に加入できなくなってしまうリスクを考えると、とりあえずでもいいので、若いうちから加入しても悪くないと思います。
加入後に「やっぱりもったいない」と思ったら解約すればよいだけですから。
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医療保険は保険会社によって保障内容や掛け金が微妙に異なるので、資料請求しても自分で各保険会社の違いを見つけるのは至難の業ですから。
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