「がん通院特約」より「がん一時金特約」を重視した方が良い。
保障内容・がん一時金特約
新キュアの「がん一時金特約」はがんと診断されたら一時金がもらえるという保障内容です。
「一時金がもらえる」とは「まとまったお金がもらえる」という意味で上の画像のように100万円や50万円がもらえます。
設定できる一時金は10万円刻みで、日額の200倍が上限です。
日額10,000円⇒200万円が上限
日額5,000円⇒100万円が上限
ということは、日額5,000円の基本保障にはがん診断一時金特約を200万円付けることは出来ません。また、日額7,000円の場合は140万円が上限です。また、「200倍まで」とは重度三疾病一時金特約と合わせてです。
重度三疾病一時金特約は下記のページに詳細があります。
オリックスの新キュアの比較4【口コミ・評判を見る前に】重度三疾病一時金特約
と言うことは・・・
日額5,000円で
・がん一時金特約:100万円
・重度三疾病一時金特約:100万円
では合計200万円になってしまい、日額の200倍を超してしまうので設定が出来ません。ただし、
・がん一時金特約:50万円
・重度三疾病一時金特約:50万円
であれば合計で100万円なので日額の200倍以内のため設定可能です。
また「新キュア」のがん一時金特約の大きな特徴は1年に1回を限度に何回ももらえるという点です。
がんは再発や転移が考えられます。また治療が長期化することもあり得ます。そういった場合に備えて1年に1回を限度ですが、何回も請求することができる保障内容になっています。
がんや三大疾病の一時金の特約は他社でもありますが、1年に1回もらえる保障内容は他社にはあまりありません。2年に1回という保険会社がほとんどです。この点が「新キュア」の大きな特徴の1つです。
ただし、2回以降の請求には下記のような条件があります。
■1回目の条件:「診断確定されたら」
⇒入院・通院の条件はありません。要するに「治療する」「治療しない」の条件はありません。正確には「悪性の腫瘍が見つかった」という医師からの診断書があれば請求が可能です。
■2回目以降の条件:がんの治療で「入院を開始したら」
⇒1回「がん一時金特約」を請求して治療がずっと続いて入院していたら当然対象となります。また、治療が始まり、入院・通院を繰り返していて1年以降に入院を開始したら時点で対象になります。
ただし、1年後に通院のみで治療をしていたら対象外です。もちろん、診断されて1年以内に治療が終わっていたら対象外になります。
なぜかと言うと、加入した後、見直しをしようと考えた時に見直しがしやすいからです。見直しとは加入中の契約を解約して新規で入りなおすことです。例えばがん保険だけ残して、医療保険だけ見直すことなどが考えられます。
要するに・・・
A:医療保険+がんの金特約
(契約件数が1件)
B:医療保険+がん保険
(契約件数が2件)
の違いです。
Aのメリット:掛け金が安い。
Aのデメリット:加入後の見直しがしづらくなる可能性がある。
Bのメリット:加入後の見直しやすい。
Bのデメリット:Aより若干割高。
基本的には加入後の見直しを考えるとBのように医療保険・がん保険を分けた方が無難です。ただし、「どうしても掛け金を安く抑えたい」ということであれば、Aのように医療保険にがんの特約を付けることも可能です。
もしくは、50代後半くらいの年齢の人で、「今後はそんなに見直しもしないであろう」と考えている人は無理に分けなくても良いでしょう。50代後半になるとそれまでの治療歴や入院歴により見直しが出来ないという人も増えるので。
保障内容・がん通院特約
新キュアの「がん通院特約」はがんの治療のための通院をした時にもらえるという特約です。
当然、「がん」通院特約なのでがん以外の通院は対象外です。
保障内容はがんの治療で通院したら1日につき○○千円(「通院日額」と言います)というものです。画像に「約款所定の」とあります。正確には「がんの治療を目的とした治療」となります。そのため、検査での通院は対象外になります。
また通院日額には制限があります。基本保障の「入院日額」が上限となります。
・基本保障の入院日額10,000円
⇒がん通院日額10,000円が上限。
・基本保障の入院日額5,000円
⇒がん通院日額5,000円が上限。
そのため、
・基本保障の入院日額10,000円
⇒がん通院日額5,000円⇒OK
・基本保障の入院日額5,000円
⇒がん通院日額10,000円⇒NG
となります。
がんの治療と言うと最近では通院が増えているので、がん通院の特約を付けたいと思う人が多いようです。
ただ注意点があります。通院の特約は「通院したら1日につき○○千円」という保障内容です。
1日つき○○千円という保障内容ということは通院が終わらないと保険を請求できません。なぜかと言うと通院が終わらないと通院日数が確定しないからです。
「今日から20日通院するので前払いでください」という請求はできません。もちろん、何か月もの長期の通院の場合は、1か月おきに請求できますが、最終的にいくらもらえるかは通院が終わらないと確定しません。
それに対して、がん一時金特約などの一時金タイプの保障は使い勝手が良いと言われています。なぜなら、「診断確定されたら」という条件なので、「通院する・しない」「入院する・しない」など関係なくまとまった給付金がもらえるからです。
ということは治療が始まる時にまとまったお金がもらえます。そのお金を元に治療方法を選んでも良いし、「治療をしない」という選択も可能です。
「治療をしない」とは「がんとうまく付き合っていく」「痛み止めのみの治療にする」など高齢者の人の中にはそういう治療方針にする人もいるようです。ただ、一時金の特約は掛金が通院特約に比べ多少高いので掛金と費用対効果を比べて検討するのが良いでしょう。
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