■終身保険の方が一般的な学資保険よりも使い勝手の方が良い。
「子供が生まれたから学資保険を検討しよう」と考える人は多いと思います。
そこで学資保険の資料請求をしても、これからお話しする「学資保険代わりになる終身保険」があるということを知っている人は多くないと思います。
子供のために学費を貯めるのに「学資保険」を使うのか、「終身保険」を使うのかはそれぞれ仕組みを理解してから選びましょう。
学資保険の仕組み
学資保険の仕組みをアフラックの学資保険を例に説明していきます。
公式HPから下記の条件で試算してます。
■30歳・男性
■子供:0歳
■受取総額:300万円
そうすると、下記のような結果が出てきます。
■18歳払済の月払い保険料:13,190円
■10歳払済の月払い保険料:22,560円
18歳払済とは子供が18歳になるまで掛け金を払う(=積み立る)と言う意味です。
10歳払済とは子供が10歳になるまで掛け金を払う(=積み立る)と言う意味です。
同じ300万円貯めるプランでも短い期間で積立ようとすると当然、掛け金が上がります。
そのため、18歳払済より10歳払済の方が掛け金が高いという仕組みなっています。
18歳払済で計算してみます。
13,190円を18年積み立てると・・・
13,190円×12ヶ月×18年=2,849,040円(約284万円)
約284万円積み立てることが出来ます。
そしてもらえる金額が・・・
■高校入学⇒50万円
■大学入学⇒100万円
■大学2年⇒50万円
■大学3年⇒50万円
■大学4年⇒50万円
5回合計で300万円もらえます。
要するに約284万円払って300万円もらえるので増えていますよね。
返ってくる割合を「戻り率」や「返戻率」などと言います。
上の例ですと・・・
300万円÷約284万円=105.2%
となります。
ではこの掛け金を銀行で貯金したらどうでしょう??
この低金利の時代に利息はほぼ付かないですよね。
しかも学資保険は保険商品なので保険の機能も付いています。
正確には保険料払込免除と言う機能です。
保険料免除とは契約者(=一般的にはお父さん)が亡くなったら掛け金の支払いが免除されます。
要するにそれ以降の掛け金を支払わなくてもよい、ということです。
さらに満期まで待つと満期金がもらえるとい仕組みなっています。
銀行で貯金していてお父さんが亡くなってしまったら貯金がストップしてその残高しか子供に残してあげることが出来ません。
しかし、学資保険であればお父さんが亡くなったとしても、貯めようとしていたお金は残してあげることが出来るのです。
学資保険のデメリット
それは短期で解約してしまうと元本割れしてしまうという点です。
ですから無理な掛け金でスタートして途中で「支払いがきついから解約しようかな・・・」となると損してしまうので注意が必要です。
終身保険の仕組み
「学資保険代わりの終身保険」をアフラックの終身保険を例に解説します。
アフラックの場合「WAYS学資プラン」という名前ですが、保険の種類でいうと終身保険になります。
終身保険とは「一生涯続く、積立型の死亡保険」のことです。
公式HPのWAYSの例を見ると・・・
■30歳・男性
■保険金額:500万円
*「死亡したら500万円、残された家族がもらえる」と言う意味。
■払込期間:15年
*「掛け金を払う(=積み立てる)のが15年間」と言う意味。
■保険料(月払い):16,915円
とあります。
終身保険の死亡保障
上の例で言うと16,915円を15年間払うと・・・
16,915円×12ヶ月15年=3,044,700円
と言うことは15年で支払いが終わり、解約せずに契約をずうっと残しておけば掛け金を払わなくても500万円の保障が一生涯続くと言うことになります。
人間ですからいつかは寿命を迎えますよね。
その時にの契約が残っていると確実に500万円を家族が受け取ることが出来ます。(死亡保障なので、もちろん本人は受け取れません。)
もちろん、加入した瞬間に500万円の保障が用意できるので1回16,915円払って、次の月に亡くなっても500万円の保険金を家族は受け取ることが出来ます。
終身保険の貯蓄の機能
では貯蓄の機能を解説します。
15年、毎月16,195円を積み立てた結果、上で計算したように約304万円になります。
公式HPの「活用パターン2」をみると・・・
■15年後⇒約320万円(105.2%)
■18年後⇒約331万円(108.8%)
■30年後⇒約378万円(124.2%)
と預ける期間が長ければ長いほど、解約金が増えていきます。
もちろん、解約しなければ500万円の死亡保障も続くわけです。
また減額と言う方法も可能です。
減額とは分かりやすく言うと「一部解約」と言う意味です。
例えば、上の例で言うと15年積み立てて、500万円の死亡保障を半分の250万円に下げます。
そうするとその時点の解約金の半分が戻ってきます。
逆に解約しなかった解約金は保険会社に預けたままなので、その後も増え続けていきます。
また、500万円の死亡保障を400万円、300万円と細かく減額も出来ます。
と言うことは必要な分を必要な分だけ解約して引き出し、使わなくても良い解約金は預けたままにできます。
預けたままの解約金はその後、増え続けます。
そして死亡保険金は必ず解約金よりも高いので、必要な分を必要な分だけ解約して引き出すことにより効率的に終身保険が活用できると言えます。
終身保険のデメリット
ですから学資保険と同じく、無理な掛け金でスタートして途中で「支払いがきついから解約しようかな・・・」となると損してしまいます。
学資保険と終身保険の比較
その違いを「死亡保障」「貯蓄」の機能ごとに解説します。
死亡保障」の違い
もし、契約者が死亡した以後の掛け金は免除され、満期まで待てば満期金はもらえます。
でも逆を言うと満期まで待たないと満期金はもらえません。
それに対して終身保険は亡くなった時点で死亡保険金を請求できます。
しかも終身保険の場合、満期金の1.5倍位の保険金がもらえます。
上のWAYSの例で言うと約304万円の払い込み予定の金額に対して、死亡保険金が500万円です。
「死亡保険」の機能でいうと終身保険の方が手厚いと言えます。
「貯蓄」の違い
「学資保険の方が戻り率が良い」「終身保険の方が返戻率が良い」とは言い切れません。
保険会社の商品にもよりますし、年齢や性別によっても掛け金、「戻り率」が変わりますので。
ですから、商品によって、または年齢などの条件によって学資保険の方が「戻り率」が良いのか、終身保険の方が「戻り率」が良いのか変わります。
ただ、仕組み上言えるのは終身保険の方が使い勝手が良いと言うことです。
確かに学資保険は将来的に増えて返ってきますが、返ってくるタイミングが決まっています。
例えば、子供が浪人して大学の入学金が必要なのが1年先延ばしになったと言っても学資保険は満期金が戻ってきてしまいます。
それに対して終身保険は解約しない限り、解約金は振り込まれないので、仮に浪人して使うのが先延ばしになったら解約するのを先延ばしにすれば良いだけです。
しかも先延ばしにすればするだけ解約金は増え続けます。
極端な話、「特待生で入学金や学費がかからなかった」「高校卒業してすぐに働き始めたから学費はかからなかった」と言った場合、解約せずに契約を残しておけばよいのです。
10年でも20年でも解約しなければ解約金は増え続けるので自分の老後のために使うことも可能です。
そういった意味では終身保険の方が自由度が高いと言えます。
管理人から一言
なぜなら、学資保険とネットで検索しても終身保険の学資プランがあまり出てこないので。
保険会社の中には終身保険の学資プランがHPにないいケースもあります。
その場合は、専門のFPに相談して設計書を作成してもらうしかありません。
ちなみに終身保険自体はどこの保険会社でも扱っていますが、学資プランに応用できるのは限られた保険会社になりますので、専門のFPに相談するのが良いでしょう。
このように、単純に「戻り率」だけ見るのではなく実際に死亡保険金や満期金、解約金をどう使うかも考えて検討することも重要と言えます。
FPに相談
終身保険は保険会社によって保障内容や掛け金が微妙に異なるので、資料請求しても自分で各保険会社の違いを見つけるのは至難の業ですから。
具体的に「終身保険を相談したい」という方はこちらからファイナンシャルプランナーに相談できます。
(*東京・神奈川・埼玉・千葉 限定)
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